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2020年5月31日 (日)

アトピーのデータを少しだけ探してみた

最近は昔ほどアトピー関連の話題をメディアやネットで目にすることが減っているような気がします。
私自身の症状が長らく問題がないので、アトピーに対するアンテナが鈍ってきたのかとも思いましたが、少し前に知り合いの方もそんなことを言っていたので、私のアンテナだけの問題じゃないのかもしれません。
これが事実だと仮定すると、その理由として世の中のアトピー事情が好転していることが考えられます。
そのあたりが気になったので、タイトルの試みをした訳です。
ただ、探し方が悪いのかあまり目新しい情報は見つかりませんでした(タイトルに「少しだけ」と入れたのはそれほど徹底的に探してないことの言い訳です^^;)。
学会などでは新しい情報が出ているのかもしれませんが…
私が知りたいステロイドが本当に正しく使える薬なのかを証明するデータもないようです(効く効かないではなく長く使っても問題ないかという観点)。
過去に何度も言っていることですが…この点が実に不思議なのです。
標準治療のお医者さんはネットやアトピービジネスなどの誤った情報がアトピー治療を混乱させているといつも声高に叫ぶだけです。
本当に大丈夫だと考えているなら「根拠のある」確かなデータを周知すればいいだけのはずですが…
真のデータを出すことによってヤブヘビになることを恐れているような気がしてなりません。

それはさておき、本題に入ります。
検索したデータで私の目に止まったのは2つです。
1つ目は厚生労働省が3年毎に出している統計です(リンク先はMedical Noteというサイトです)。
アトピー患者数の増減のグラフが載っています。
1999年にかなり増えた後、2002年にはガクンと減ってます。
ここ10年は少しずつ増えているようです。
このデータの解釈をステロイド忌避というバイアスがかかった私が推測するとこうなります(あまり根拠はありません。あしからず^^;)
ステロイド叩きの大元はニュースステーションの報道だと考えています。
それは1992年のはずですから、”ステロイドが怖い”説が流布し、定着するまでが1999年かなと、ステロイドを塗らない人が増えたので本来抑えられるはずだった見かけの完治者(もしくは寛解者)が激減したせいでアトピー患者数は激増したわけです。
2002年に減ったのはステロイド忌避効果が出てきたからです。
ところが「”ステロイドは怖い”は嘘」キャンペーンの反撃が始まり、混乱の時代に突入します。
そして、”ステロイドが怖い”説やアトピー訴訟などを経て、標準治療のお医者さんたちの認識が変わり、”ステロイドは副作用は有ってもうまく使えば大丈夫”説が徐々に幅を効かせるようになり浸透し始めます(昔は”内服じゃなければステロイドはガンガン使っても大丈夫”説がまかり通っていたように思います)。
この”ステロイドは副作用は有ってもうまく使えば大丈夫”説は症状がつらい患者さんにとっては一番ありがたい説なので主流になっていきます。
この流れがここ10年に現れていて、徐々にアトピー患者が増加している原因だと考えます。
(ちなみに総人口は2008年をピークに増減していますが、アトピー患者数に影響するほどの増減ではないと思われます)
私はアトピーには3つのタイプがあると思っています。
 A.ステロイドを塗っても塗らなくても長年アトピー
 B.ステロイドを塗らなかったら治るアトピー
 C.ステロイドを塗っても塗らなくても治るアトピー
”ステロイドは副作用は有ってもうまく使えば大丈夫”説に乗った患者さんが増え、Bの人が増えたのだと思っています。
ちなみに下のDはないと考えています(この考え方が今の標準治療のお医者さんとの大きな違いです)。
 D.ステロイドを塗らなかったら治らなかったアトピー
(Cの内、ステロイドのおかげで楽に治ったというケースはあるかもしれません。ですが、それはDではないと思いますし、Bの存在を信じている私はステロイドを勧めません)
などとこの厚生労働省のデータを勝手に分析しましたが、何の根拠もない説なのでまあ半分ジョークとしてとらえてもらっても構いません。

2つ目は子供達のアトピー性皮膚炎の状況をさぐる(2020年公開版)という記事です。
最初の2つの図は成長していくうちにアトピー性皮膚炎被患率が減っていくことを示しています。
これは1つ目のデータで挙げたCのタイプの人が治っていった分、減っているのではないかと思います(当たり前か^^;)。ただし、私はアトピーについては長い目で見ないといけないと思っています。
実際に成人になればまた増加する傾向にあったはずです。
Cに見えていた人が実はBタイプでステロイドを使っていたばかりに結局成人になってぶり返すケースが多いのではないかと考えています。

3つ目の図は男女差ですが、今まであまり考えたことがありませんでした。
よくわからないのでここでは触れないでおきます。
最後の4つ目の図ですが、これも私には理由がわかりません。
小、中、高とほぼ横ばいですが、明らかに幼稚園のアトピー患者は減っているようです。
小学生は減ってないので発症が遅れるようになっただけととらえるべきでしょうか。
そうであったとしても、その理由は???です。

後2つ、おまけで追加します。
1つは矢野経済研究所という会社の「2019年版 アトピー性皮膚炎治療薬の処方実態と治療満足度調査」というものです。
7つの大学病院と1つの国立病院のデータを元に調査したとのことで興味深いですが、残念ながら調査結果は売り物で見るためには税込みで418,000円が必要です^^;。
調査結果は私がセレブにでもならない限り見ることはかないませんが、紹介文ではアトピー患者の増加と副作用などの問題が起こっていることや新薬ついて述べられていて、現状のアトピー治療がうまく行っている印象は持てません(多少調査結果で得られた知見がにじみ出ていると想像しています)。
経済研究所の報告なので「アトピーの新薬のニーズは高くその市場は成長が大いに期待できる」なんて言葉でしめられているかもしれませんね^^;

もう1つは大昔のデータです。
以前にも紹介しているかもしれませんが、「Dr.えんどうのアトピー人生講座―アトピー性皮膚炎とのうまい付き合い方(遠藤薫著、文芸社刊)」という本を出版された皮膚科医が提供してくれているデータです。
ステロイドの問題点をきっちりと指摘されている方でしたが、いわゆる脱ステ医ではなかったようです(患者さんの希望によってはステロイドを使わない治療もされていたようです)。
残念ながら数年前に他界されたようで医院も廃院となっています。
その方のホームベージに載っていた図を紹介します。
アトピー性皮膚炎のスキンケアというページの真ん中より下あたりに年齢別のステロイド外用量(1993年初診患者)という図があります。
そのページのさらに下の方に、初診時に乳児で約30%それ以外の年代で約70%がすでにステロイドを使っていると答えている、と書かれています。
それを念頭に置いた上でこの図を見てもらうと、そういった人たちの症状を抑えるために必要なステロイド量は年齢が高い人ほど多くなることがわかります。
時には内服に頼ることもあるようです。
実際にはどれだけ塗っていたのかなど細かい条件が分からないとなんとも言えないので推測の域は出ないのですが、ステロイドをガンガンに使っていただろう1993年当時の状況から、年齢が高いほど抑えるのにステロイド量が増えているこの状況は多くの患者さんたちが過去にステロイドを使いすぎてステロイド依存状態に陥っていた可能性が高いと考えられます。
この結果は今の標準治療のお医者さんが言っている使い方次第という考え方に反する訳ではないのですが、結局のところそのさじ加減がどこにあるかがわからない以上ステロイドを簡単に安全だと言い切れないというのが私の考え方です。
現実にアトピー治療に問題があるのなら、ステロイド治療も、もう一度見直す必要があるのではないでしょうか。

結局のところ、アトピー治療の現状は昔ほどひどくはないものの、決して好転はしていないというのが私の正直な印象です。

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