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2016年2月24日 (水)

通りすがりのステ談義(その1)

ずいぶん昔に「ステロイドの顔」という記事をアップしました。
その記事に、つい最近、通りすがりの薬学生さんという方がコメントを入れてくれました。
いつも記事を見て頂いている方でも、コメントまで見て頂けているとは限りません。
最新記事ならまだしも、古い記事なので、おそらく、多くの方が気付かれていないかもしれません。
しかし、今回のこの通りすがりの薬学生さんのコメントはかなり重要なコメントだと思います。
このまま流してしまうのはもったいないので、今回記事として起こすことにしました。

元の記事は2011.06.07の「ステロイドの顔」です。
この記事は、ステロイドの構造式を見ると、強いランクのステロイドはこわそーに見えるということを示した上で少し疑問を投げかけました。
ごちゃごちゃと書いていますが、疑問とは大きく言うと以下の二つです。
1-1.ステロイドがちゃんと代謝されて身体からなくなるのか
1-2.1-1.と絡むのですが、体内に残った(とすると)ステロイドが再利用されることがないのか(例えば、コレステロール等に形を変えて別の組織として残る)

その答えは分からないまま、月日が過ぎていましたが、通りすがりの薬学生さんがその私の疑問に呼応してくれました。

そのコメント全文はこちらです↓。
通りすがりの薬学生さんのコメント(その1)

この通りすがりの薬学生さんのコメントをまとめてみます。
2-1.ステロイドの代謝は、水酸化と言われる過程を経て、排泄に至る。
2-2.ステロイドはコレステロールに戻ることはない(多くの場合)
→私の考えた1-2の疑念は100%払拭された訳ではありませんが、基本ステロイドは代謝過程にのると、いずれ排泄される運命にあると解釈しました(再度、ステロイドとして働く可能性はありますが…)。通りすがりの薬学生さんは触れられませんでしたが、少なくとも再利用する代謝経路が確認されているわけではなさそうです。2-1、2-2については「通りすがりのステ談義(その2)」で再度触れることになります。
2-3.ステロイド外用剤に「O=」がついているのは、体内で作られる糖質コルチコイドの同じ働きをさせるため。
→私が本文でステロイド外用剤の特徴として「O=」があることを示していました。そこを丁寧に説明してくれています。
2-4.FやClには高い電気陰性度があり、他の原子よりも強く負に荷電して、受容体に存在する正の電荷を持つ部位と強い水素結合を形成して、離れにくくなるために作用が増強する。
→私が本文で強いランクのステロイド外用剤の特徴として、「FやClがあって、怖そう」と言ったところを科学的にその性質を示してくれました。

コメントでも言ったのですが、まずはこのブログ始まって以来の通りすがりの薬学生さんのアカデミックな回答に感動しました。
その私の返信コメント全文はこちらです↓。
yuzo-kのコメント(その1)

しかし、感動ばかりしてられません。
この通りすがりの薬学生さんの貴重なコメントにさらなる疑問が浮かびました。
私の返信コメントは舞い上がってごちゃごちゃと余計なことを言っているので、私の疑問をまとめます。
3-1.水酸化により、ステロイドとしての効力を失うのか?
3-2.どのくらいの割合でステロイドは代謝(排出)されるのか
3-3.2-4に対して、その強さの秘密はどこにあるのか疑問に思いました。そして、以下の2パターンのうちどちらかを聞きました。
パターン1
 発現させる箇所に速く、確実に行くから、強い。
パターン2
 繰り返し、発現するから、強い。

ステロイドが問題ないというお医者さんが少し経てばステロイドはすぐに分解されてなくなると言うのを何度か聞いたことがあります。
パターン1なら、その言い分は十分に理解できます。
この場合、私のステロイド使用末期のような連用を避ければうまくコントロールできるのではないかと考えました。
私のコメントでは
『塗布量と回数から、ある程度具体的な、「休薬日」(または、「休ステ日」)を計算できるような気がします。』
と言い、
しかし、パターン2なら、
『人工のステロイドは慎重に取り扱うべきだと思います。』
と締めました。

この結果については「通りすがりのステ談義(その2)」でお知らせします。

 

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